眼の病気 Answer

レーシック 眼精疲労 充血 老眼 飛蚊症 緑内障 白内障 糖尿病


Q.最近、近くの細かいものが見にくくなってきましたが、老眼が進むのがいやなので老眼鏡をかけたくありません。

A.人間は眼の構造上誰でも40歳頃から老眼になります。老眼鏡をかけ始めると老眼が進むと考えがちですがそれは間違いです。眼鏡をかけなくても老眼は誰でも必ず進行します。老眼鏡をかけずに近くのものを見続けると、眼に負担をかけることになりますので、少しでも老眼を感じたら早めに近く用の眼鏡を使う必要があります。また、60歳ぐらいまでは必ず進行しますので弱いと感じたら度数を上げる必要があります。市販の出来合の老眼鏡はバランスやレンズの質が悪いので、短時間つかうのならばかまいませんが、長時間じっくりと読み書きする場合には自分の目に合わせた眼鏡を作る必要があります。

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Q.明るいところや白い背景のところで目の前にちらちらしたものが見えます。

A.いわゆる飛蚊症(ひぶんしょう)といわれるものです。目の中の硝子体(しょうしたい)という部分の濁りが原因です。ほとんどの場合は病的ではなく治療の必要はないのですが、まれに眼底出血、網膜剥離、ぶどう膜炎などの目の病気が原因で現れる場合があります。飛蚊症に気づいたら、もしくは今までの飛蚊症より増えてきたら、なるべく早めに眼科で眼底検査を受け、治療が必要か、そのままでよいのかを調べてもらうことが必要です。

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Q.健康診断で緑内障の疑いがあるといわれましたが、自覚症状がないのでほうっておいて大丈夫でしょうか。

A.緑内障は視神経が弱る病気です。以前は眼圧が高くて、進行した状態でないと診断できませんでしたが、最近では眼底写真などでごく初期のうちからわかるようになってきました。緑内障は初期には自覚症状が全くありません。自覚症状が出てくる頃には末期で、こうなるとどんな手術をしても回復させることはできません。そのため緑内障の方は、自覚症状の出ていない初期のうちから目薬などによる治療が必要です。健診で疑われたら眼科で更なる精密検査を受け、治療を開始すべきか大丈夫かの診断を受ける必要があります。

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Q.眼科で白内障といわれました。すぐに手術が必要ですか。

A.白内障は眼の中にある水晶体と呼ぶレンズが汚れることにより、視力が落ちてくる病気です。原因はほとんどが加齢によるもので、ある程度の年齢になるとだれでも白内障になります。白内障は手術をすれば治ります。手術は痛みもなく全身への影響は極めて少ないのですが、実際に眼の中までメスを入れますので、眼球自体にとっては侵襲のある手術です。術後も眼鏡は必要になることが多いので、眼鏡に変えてもよく見ることができず、日常生活に支障が出るようならば手術を受けると良いでしょう。眼鏡をかけてよく見えるのならば手術の必要はありません。

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Q.糖尿病で内科で治療を受けています。糖尿病で目が悪くなると聞いたのですが、良く見えるので眼の検査は受けなくてもよいですか。

A.糖尿病になってしばらくすると眼底出血が起こってきます。これが糖尿病網膜症です。糖尿病網膜症は初期のうちは全く自覚症状がありません。そのため自分ではよく見えているのに目の奥では徐々に出血が広がり、視力低下など自覚症状が出てくる頃には目の中は血だらけの状態で、手術をしても失明してしまう場合もあります。そのためにも糖尿病と診断されたら眼科でも定期的に眼底検査を受け、もし治療が必要な状態になったら、自覚症状のないうちに開始しなければなりません。

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Q.パソコン作業などのディスクワークをする時間が長く、目が疲れてしまいます。どうすればよいでしょうか。

A.眼が近くのものを見るときには、眼の中の筋肉(毛様筋)がレンズ(水晶体)を変形させて、眼の焦点距離を変えています。そのため、長時間ディスクワークなどの近業作業をしている時は、眼の筋肉が緊張し続ける状態となり、眼痛、頭痛、肩こり、嘔気などの症状を引き起こす眼精疲労の原因となります。眼精疲労を軽減させる方法のひとつとして、仕事用の眼鏡を使うことが挙げられます。焦点距離を眼鏡で調節することにより眼の緊張を減らすことができます。近視の人は度の弱い眼鏡、ふだん裸眼の人は眼鏡を新調することになるかと思います。

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Q.ブルーベリーは本当に目に良いのですか?

A.ブルーベリーが目のために良いという科学的根拠は今のところありません。確かにビタミンなどが豊富に含まれるので悪いものではないのですが、少なくとも目の病気に効くことはありません。最近ルテインというサプリメントも評判のようですが、これも現在検討中ではありますが、科学的に有効性はまだ証明されていません。

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Q.近視で目が悪くレーザー手術を受けてみようと思うのですが、値段も高いし決心つきません。

A.近視の眼は裸眼では遠くに焦点が合わせる事が出来ませんが、逆に近くのものを楽に見ることができるメリットもあり、決して悪い事ばかりではありません。一日のうちで遠方よりもディスクワークなどで近くを見る機会が多い人にとっては、より社会生活に適応した目であるという考え方もあります。近視矯正手術はこのような近視のメリットをなくしてしまいます。また将来白内障手術が必要になったときに、使用する眼内レンズの計算などにずれが出てくる可能性も考えられます。あくまでも私個人の考えですが、特別な理由がない限り近視矯正手術は勧めません。将来の見え方を多少犠牲にしても、特別に20〜30歳代でメガネやコンタクトなしで遠くを見る必要のある人、例えばスポーツ選手などには適応になるかもしれません。いずれにせよ眼科医から詳しく話を聞き、メリット、デメリットを十分に検討する必要があります。

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Q.人に目が赤いといわれ、鏡を見たら白目が真っ赤になっていてとても心配です。でも痛くも何ともありません。

A.結膜下出血といわれるもので、白目(結膜)の細い血管からの出血です。鼻血と同じようなもので、痛みや目やに視力の低下がなければほとんどの場合問題ありません。ただし、赤みが取れるのに数日間かかります。高血圧や貧血などが原因となることがありますので、健康診断などを受けていない人は注意する必要があります。

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